首都圏特急・グリーン車「コスパがいい」のはどれ? 同じ料金でも意外に違う「シートの前後間隔」
中央線のグリーン車はドアの幅がやや広いが、一見すると上野東京ラインや湘南新宿ラインのグリーン車と同じように見える。2階建てである点も同じだ。だが、料金は同じではあるものの、これらの車両のシートピッチは970mmである。横須賀線・総武快速線も同じだ。わずか2cmの違いとはいえ、実は中央線よりも他線のグリーン車のほうがゆったりしているのだ。
では、同じ中央線を走る特急列車「あずさ」「かいじ」はどうか。これらの列車に使われているE353系普通車のシートピッチは960mm。湘南新宿ラインなどのグリーン車より1cm狭いが、中央線快速のグリーン車より広い。

特急と比べてどちらが広い?
一方で、特急料金は快速グリーン車の料金よりも安い。50kmまで660円、100kmまで920円である。単純にシートピッチと料金の比較だけでいえば、中央線快速・青梅線のグリーン車は特急の普通車に若干負けているといえる。もちろん、本数の違いなどもあるため一概には言えない。
だが、料金や設備の差を考えると、3月のダイヤ改正で廃止になった東京―立川・八王子/青梅間の特急「はちおうじ」「おうめ」を残してほしかった、という声はうなずける。快速の2階建てグリーン車は、大きな荷物を持った人には利用しにくい面もある。

中央線快速より若干ゆったりしている湘南新宿ラインや上野東京ラインのグリーン車も、料金は中央線と同様。同じ路線を走る特急列車の料金と比べるとやや高い。
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