緊急時も安心、国内旅行感覚で「鉄道旅」できる国は? 昔と違い現代は帰国便の変更が安価でしかも簡単
台湾一周鉄道の旅や、ソウルへ飛び、鉄道で釜山へ、釜山からフェリーで帰国などの旅は、費用や日程は国内旅行感覚でできるはずながら、日本とは一味違った旅情に満ちている。これらの国は治安も良好である。
ところが、国内旅行とひとつ異なることがある。緊急時に旅行を中止して帰国することが国内旅行に比べて難しいと思われていることである。
かつての帰国便変更は大変だった
緊急時、国内旅行であれば、帰りの航空便が変更や払い戻し不可の運賃であったとしても、その航空券を放棄し、大手航空会社の正規運賃を払ってでも帰宅することは容易といえば容易であろう。国内には新幹線、夜行バスと交通手段は豊富にあり、言葉の問題もない。
ところが、海外では「緊急時にすぐ帰国」が難しいと思われているようだ。筆者は以前、格安航空券の予約・販売に携わっていた。1980年代から2000年代くらいまでは、日本発の国際線割引航空券には規制が多く、正規の運賃は割高なので、国際線航空券の割引運賃は団体割引運賃に頼っていた。それを旅行会社がバラ売りする「格安航空券」は、ホテルなどとセットにする航空券の飛行機部分のみを販売するのでAir only、略して「エアオン」などと呼ばれていたのである。
団体割引運賃なので往復で販売され、片道運賃の割引はほとんどなかった。まして海外滞在中に、新たに片道航空券を購入して帰国するためには、現地の旅行会社、航空会社のオフィス、空港の発券カウンターで航空券を買うしかなかった。だが、正規運賃でしか購入できず、かなりの出費となったのである。
しかし、現在はLCCが多く飛ぶようになり、運賃も航空各社が独自に設定できるようになったので、団体割引運賃を適用する必要はなくなり、片道だからといって割高になることがなくなっている。
購入方法もインターネット経由なので、現地で日本への帰国便を予約・購入することは容易になった。どこにいてもスマホで24時間対応できる。航空券検索サイトを利用、クレジットカード決済、航空券はメール添付で受け取りとなる。
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