ユニーがサークルKサンクスを100%子会社化、狙いは食品のバイイングパワー

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 前村社長は「少子高齢化が進んでいく中で、これからコンビニの可能性は非常に大きくなっていく。ダイエーや長崎屋はコンビニを売却したが、ユニーには幸いにしてコンビニがある。これを生かさない手はない。また、持ち株会社にしたことで、今後は多くの企業が傘下に入りやすくなる。ユニーグループ・ホールディングスという社名にしたのはそのためだ」とも話す。今後、関東、中部圏の中堅スーパーを傘下に入れていくことを目指しているようだ。セブンアンドアイ、イオンの2強体制が進む中で、存在感のある「第3勢力」を築けるかどうか、今後の課題だ。

なお持ち株会社の所在地は愛知県稲沢市。持ち株会社の会長兼CEOを前村社長が務め、社長兼COOを中村社長が務めることは決まっている。現在のところ未定だが、事業会社のトップも引き続き両氏が務める方針のようだ。また、ユニーグループの他の上場子会社であるパレモ(婦人服、61%出資)、さが美(和装、56%出資)、UCS(金融サービス、78%)は上場を維持する方針。

◆ユニーの業績予想、会社概要はこちら

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(山田俊浩 =東洋経済オンライン)

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