独VW新CEOミュラー氏、「信頼回復に尽力」 本社で就任会見
[ヴォルフスブルク(ドイツ) 25日 ロイター] - 独フォルクスワーゲン(VW)<VOWG_p.DE>は、排ガス規制逃れの責任を取って最高経営責任者(CEO)を辞任したマルティン・ウィンターコルン氏の後任に、傘下ポルシェのトップ、マティアス・ミュラー氏(62)を任命した。
ミュラー氏は本社で開いた会見で、最優先の課題は何よりVWへの信頼回復と強調。「VWは私の指揮下で、業界で最も厳格なコンプライアンス(法令順守)、およびガバナンス(企業統治)の基準策定、実行へ全力を尽くす」と表明した。
ドイツのドブリント運輸相はこの日、VWによるディーゼル車の排ガス不正操作問題で国内で約280万台が影響を受けるとの見通しを発表。VWが米国で不正を認めた台数の約6倍となっていることから、今回の問題が当初の見通しより大きく拡大する恐れも出てきた。
VWは詳細な調査の実施に向け米企業を起用するほか、経営陣の縮小などを通してより開かれた構造に改革する方針を発表。ただ世界各国で不正の解明に向けた調査が開始されるなか、顧客や投資家が訴訟を起こさす構えも見せていることから、創業78年のVWは大きな圧力にさらされている。
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