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苦手な「中・大口注文」を克服したミスミGの"奇策" 若きエースが宣言「今までのモデルを破壊する」

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一見、無茶ぶりにも思える任せ方。ただ、ミスミGには古くから「経営者人材」を育てる文化がある。社員に裁量を与え、新規事業を作らせるのは伝統なのだ。その背景にあるのは「当社は商品や技術ではなく、ビジネスモデルで勝負する企業」(大野社長)との自負心。常に進化を続けなければ、顧客から見放される――。強迫観念にも似た危機感は、売上高4000億円規模となった今も変わらない。

「最大の武器」に潜んでいた弱点

木戸氏も当然、与えられた任務の意図を理解していた。ゼロからのスタートで、ヒントを求めたのはVOC(顧客の声)。データベースに蓄積された過去3年分の意見や苦情、計約7万5000件を解析すると、意外な事実が見えた。“時間”に関する不満が多かったのだ。

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