
(写真:eakgrungenerd/PIXTA)
ドナルド・トランプが米大統領に復帰する中で債券市場が発するシグナルは、経済オタクの専門領域を飛び出して、ニュースの主要項目、そして政策当局の重要懸念要素となっている。ビル・クリントンが大統領だった頃に同大統領の参謀だったジェームズ・カービルが口にした気の利いた名句が思い起こされる。生まれ変わることがあれば「債券市場になって戻りたい。あらゆる人を威圧できるから」というものだ。
政策次第の債券市場
本人は気に入らないだろうが、それでもトランプは今、自身が好んで語る政策のいくつかを実行したり、選挙期間中に見せた不規則な振る舞いをホワイトハウスでも続けたりした場合に、債券市場がどう反応するかを自問せねばならない状況にある。トランプとその側近が懸念すべき理由は、大きく分けて2つある。
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