中居問題の根底にフジのキャスティング至上主義 「大物を引っ張り出せるのが偉い」という時代錯誤

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

報道内容が事実ならば本当にひどい話だ。そして外形的な状況からして、フジテレビでは、そうしたことが誘発されやすい土壌があったといえる。

なぜなら、フジテレビでは「とにかく大物タレントをキャスティングして、企画はその後から考える」という形の番組作りをする傾向が強く、タレントへの依存度が高いからだ。

もちろんほかの局でも似たようなことはあるだろうし、数字を持っている人気タレントが重宝されるのは間違いないのだが、「企画が先か、タレントが先か」という大雑把な二分法で言うと、フジテレビはタレント先行型の番組作りをすることが多い印象がある。

フジテレビと対極にあるテレビ東京

そのため、タレントとプライベートでも付き合いがあって、深い関係を作っているプロデューサーが評価され、出世しやすい傾向にあるのではないか。フジテレビのそういう体質が、今回の騒動を引き起こしてしまった要因の1つなのかもしれない。

たとえば、そんなフジテレビと対極にあるのがテレビ東京である。テレビ東京はほかの民放キー局に比べると歴史が浅く、ネット局も少なく、番組の予算も少ない。日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日とは明確に局としての力の差がある。そのため、人気のある大物タレントにはなかなか出てもらえなかったりする。

最近では、テレビ東京の視聴率も上がっていて、影響力も大きくなっているため、以前よりはその差は縮まっているが、いまだにそういう傾向があるのは事実だ。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事