「人生は旅である」というとずいぶん陳腐に聞こえるけれど、それは自分や周りの経験などを踏まえると、妙にしっくりくる言葉となる。振り返ってみれば、私もかなり長く旅をしてきたな、としみじみ思う。
松尾芭蕉から沢木耕太郎まで、旅に魅了された文学者はいくらでもいる。しかし、林芙美子ほど漂泊の思いに駆られた人は珍しく、世界を股にかける彼女の姿は、明治生まれの割にとても現代的だ。
他者・異文化への鋭い考察がぎっしり
死に物狂いで旅を愛した──そんな表現が似合う林芙美子は、たくさんの紀行文を書き残している。
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