スマホの位置情報悪用⁉︎監視される2パターン 居場所や趣味嗜好まで筒抜け、有効な対策とは

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その他、若年層がよく利用する位置情報共有アプリにも危険が潜んでいる。本来の用途は、子どもや家族間の安全を確認したり、友人間やランニング仲間などで居場所を共有して「近くにいるから会おう」とスムーズに連携したりするものだ。

しかし、位置情報の共有設定を常にオンにしていたり、うっかりオフにし忘れたりすれば、自分の位置情報がいつまでも筒抜けになってしまう。人間関係のもつれやトラブルが起きた場合など、アプリを通して自分が追跡されてしまう恐れもあるだろう。

リスクを理解したうえで、適切に使用して利便性を享受

こうしたリスクを鑑みると、スマホの位置情報や位置情報共有アプリは使用すべきでないと考える人もいるかもしれない。

位置情報アプリの利用状況
飯村 将ひこ
飯村 将ひこ(いいむら まさひこ) ラック コーポレートコミュニケーション室 広報PRポピュラライザー(写真は本人提供)

しかし、それはテクノロジーの発展の果実を自ら手放すようなものだ。大切なのは、位置情報の利用で発生し得るリスクを理解したうえで、できるだけ事故を防ぐ使い方をして利便性を享受していくこと。セキュリティソリューションを提供する、ラック コーポレートコミュニケーション室の飯村将ひこ氏は、実体験を交えてこう説明する。

「位置情報アプリは『包丁』のような存在です。使い方を誤ると危険が生じますが、適切に使えば非常に役に立つものです。私も最近、高齢の父のスマホに位置情報共有アプリを入れたことで居場所が把握できるようになり、安心を手に入れました」(飯村氏)

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