学生の学習促進から研究にも使える!大学教員が知っておくべき生成AI活用 教育や研究の質向上に役立てることが重要に

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2022年、OpenAI社が「ChatGPT」を公開して以降、さまざまな分野で生成AIの活用が広がっている。多くの企業が多様な生成AIを開発しており、便利な一方で活用には注意すべきことが多くある。ここでは教育における生成 AIの利活用についてまとめたポータルサイト「Manabi AI」(まなびあい)を運営する東京大学・准教授の吉田塁氏に大学教員が知っておくべき生成AIの活用法について解説してもらった。

文章・画像・動画・音声生成など生成AIはさまざま

生成AIは、教育のあり方を大きく変える可能性を秘めています。

吉田塁(よしだ・るい)
東京大学大学院工学系研究科 准教授
東京財団政策研究所 主席研究員。博士(科学)。専門は教育工学、生成AI、アクティブラーニング、オンライン学習、ファカルティ・ディベロップメント。東京大学教養学部特任助教、東京大学大学総合教育研究センター特任講師を経て、2020年より現職。訳書・著書に『学習評価ハンドブック―アクティブラーニングを促す50の技法』(監訳)、『教師のための「なりたい教師」になれる本』(共著)などがある。オンラインにおける意見交換プラットフォーム「LearnWiz One」を開発し、世界最大の EdTech コンペティション GESAwards 2021 研究開発部門にて世界大会優勝し、開発に携わった学生と起業。株式会社 LearnWiz 取締役・共同創業者。Manabi AI(まなびあい)教育×生成AIポータルサイトを運営
(写真:本人提供)

大学教員も、その可能性と課題を理解し、教育や研究の質向上に役立てることが重要になってきています。ここでは、生成AIの基本から具体的な活用例や注意点を解説します。

生成AIとは、データに基づいて文章や画像、音声など、新しいコンテンツを生成する人工知能のことです。

例えば、文章生成AIの代表例であるChatGPTは、人間との自然な対話を通して、求められた内容に沿った文章、翻訳、プログラムコードなどを生成することができます。

生成AIは、その種類も多岐にわたります。有名なChatGPTのような対話型の生成AIだけでなく、画像生成AI、動画生成AI、音声生成AIなど、さまざまな種類が存在します。

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