日米共同で設立されたセブンーイレブン・インターナショナル(7IN)。その7INを軸に、セブン&アイは海外戦略を大きく転換しようとしている。
7INの設立でスピード感が格段に増した
ーーセブンーイレブン・インターナショナル(7IN)設立の経緯について教えてください。
もともと当社グループのグローバル(日米以外の海外)事業は非常に複雑だった。担当部署は2つ。日本のセブン-イレブン・ジャパンの国際部と、アメリカのセブン-イレブン・インクの国際部だ。ジャパンの部長が阿部(真治氏、現7IN会長)、インクの部長が私だった。
「セブン-イレブン」ブランドはアメリカで生まれたので、グローバル事業はブランドの商標を持つインクが中心だったが、エリアライセンシーの店舗はアジアに多い。彼らがベンチマークするのも日本のセブン-イレブンで、「ジャパンのノウハウを教えてほしい」という要望が多かった。それで彼らへの支援は、アメリカの国際部からジャパンの国際部に依頼するという体制を取っていた。
2020年頃から日米両社の国際部の統合プロジェクトが始まり、1年以上の統合作業を経て、2021年に7INを設立した。アメリカが持っていた商標権や関連事業もすべて7INに移し、2022年に本格稼働を始めた。1つの会社になったことで、意思決定も予算も1つになり、事業展開のスピード感は格段に増した。
ーー今年4月には約1700億円でオーストラリアの現地ライセンシー(約750店舗展開)を買収しました。
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