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「JR東はずるい」、異業種幹部らが取材に本音爆発 【匿名座談会】JR東の生活関連事業をどう見る?

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JR東日本の成長戦略を異業種の幹部らはどう見ているのか。JR東の強さを評価する一方で、多くが口にするのは競争条件をめぐる不満だ。

イメージ写真
*写真はイメージです(写真:Fast&Slow / PIXTA)

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鉄道インフラを基盤に巨大コングロマリットを形成するJR東日本。今後の成長戦略の軸として不動産や小売り、金融サービスの拡大といった生活関連事業の強化をぶち上げた。競合となりうる他社は、JR東の成長戦略をどう見ているのか。取材で探った彼らの本音を座談会形式で紹介する(※個別取材を座談会形式に構成)
Aさん:小売り会社のベテラン社員(50代)
Bさん:不動産デベロッパー幹部(50代)
Cさん:金融事業会社の幹部(50代)
Dさん:IT業界関係者(50代)

――JR東日本が生活関連事業の拡張に向けてアクセルを踏み込みます。皆さんからすると脅威ですか。

A JR東には、言いたいことがたくさんある。駅ナカ施設を建てているのは、もともとは国鉄時代に国から譲り受けた土地。それを利用して収益を上げているのはどうなのだろうか。

鉄道は公共性の高いインフラだ。その周辺に商業施設を出すのであれば、一般企業も含めて入札にするべきだ。

自分たちで不動産(土地など)を取得・開発したわけではない。立地と資本力にモノをいわせた、いわば民業圧迫ではないかとつねに不満に思っている。

駅ナカは攻められない

B 確かに、JR東はルール違反もいいところ。国からもらったものを使っているだけ。こちらは高い金で買って仕入れた不動産を開発している。

しかも、JR東はお客さんを駅ナカで囲い込んでいる。ずるい。われわれは駅ナカには進出できない。攻めようにも絶対に攻めることができない領域だ。今度はマチナカに進出するというが、駅ナカの優位性を持ったまま駅から離れたエリアを開発するなんてとんでもない。

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