ANA、世界初のB787営業フライトが無事完了 航空券のオークション最高落札額は262万円
全日本空輸(ANA)は、10月27日、世界初となる最新鋭の中型旅客機ボーイング787の営業フライトを完了した。26日午後12時20分に成田空港を飛び立った787のチャーター便「NH7871」は、現地時間15時50分に香港国際空港に降り立ち、翌27日に成田への帰路に就いた。
NH7871の乗客は総勢240人。ANA系旅行代理店によるパックツアー(7万8700円)には2万5505人の応募があったが、うち抽選で100人が購入。ほかに6席が、日本のヤフーとイーベイでのネットオークションにかけられた。
日本人の1人当たり最高落札額は88万1000円、海外ではマイアミ在住のアメリカ人が3万2700万豪州ドル(約262万円)の最高額で落札した。マスメディアも多数押しかけ、約11カ国37人の海外記者を含む100人近くが搭乗した。
■出発ゲートでの式典
世界初の営業フライトとあって、NH7871の乗客7871は出発前から半ばお祭り騒ぎの状態。出発ゲートでは記念式典が開かれ、離陸時や着陸時には機内で拍手喝采が巻き起こった。
香港国際空港に降り立った伊東信一郎社長は、「787の初フライトが実現できて大変うれしい。ANAは40年前、当社初めての国際便(チャーター便)を東京から香港に飛ばした。それだけに今、ここ香港に降り立ち、一段と感慨深い」とあいさつ。
また、前後の記者会見では、787を活用した国際長距離便としてベルギーやスイス、米国西海岸に飛行する可能性があることを示唆した。
■香港での歓迎
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