有料会員限定

バルト3国との国交開設で立ちはだかった問題 佐藤優の情報術、91年クーデター事件簿64

✎ 1〜 ✎ 453 ✎ 454 ✎ 455 ✎ 456
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

クーデター未遂後、ソ連の行方がどうなるかについて人脈を駆使して情報を収集し、東京に公電で報告していた。しかし、上司の指示でこの作業から手を引き、別の任務に就くことになった。

ソ連人民代議員のアルクスニス氏との昼食懇談を公電にまとめた日(1991年8月26日)、夜遅くのことだった。筆者は政務班長の大島正太郎公使(後に外務審議官、在韓国大使を歴任)に呼ばれた。

バルト3国との国交開設へ

「アルクスニスはすごいな。こんなことを考えているんだ。この考えはどの程度、影響を持つと思う?」

──当面は政局に影響を与えないと思います。ただし、ソ連を非共産主義的な帝国に再編せよというアルクスニスの思想に共感する人々は少なからずいると思います。

「なるほど。実は折り入って、相談したいことがある。面倒な案件だけど、あなたにしかできないと思う」

関連記事
トピックボードAD
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
作家・角田光代と考える、激動の時代に「物語」が果たす役割
作家・角田光代と考える、激動の時代に「物語」が果たす役割
作家・角田光代と考える、『源氏物語』が現代人に語りかけるもの
作家・角田光代と考える、『源氏物語』が現代人に語りかけるもの
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内