豪首相が謝罪「AIの不祥事」に学ぶリスク管理 迫るEU法規制、日本企業も制裁の対象になる

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AIサービスを活用して業務を行う様子
2024年5月にEUでAIを規制する法案が成立。抵触すると多額の制裁金が課されるケースも(写真:Laurence Dutton/Getty Images)
急速に生成AIの活用が進む一方、リスクやインシデントの懸念も大きくなってきている。海外ではAIの「ミス」によって数十万人に影響が及び、大きな混乱が起こった事例もある。AIのリスクを正しく認識し、対策するにはどうすればよいか。NTTデータのエグゼクティブ・セキュリティ・アナリスト新井悠氏に聞いた。

ディープフェイクを使った詐欺が増加

――これまでに発生した生成AIによる主なインシデントについて教えてください。

サイバー攻撃やセキュリティーの最新動向など、その他の関連記事はこちら

2022年の11月にChatGPTが公開されて以降、自然言語だけでなく画像や動画を生成できるAIが、私たちも使えるようになりました。

ID検出サービスSumsubによると、著名人になりすました動画等で相手を騙すディープフェイクが、2023年は前年に比べて全世界で約10倍に増えたそうです。

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