新型やくも、JR西が仕掛けたもう1つのサプライズ 沿線の駅に新たなラウンジ、デザインの秘密
「乗り物酔いしにくい」新型車
岡山―出雲市間を結ぶ特急やくもに導入する新型車両「273系」が4月6日に営業運転を開始した。
最大の特徴は最新型の振り子式の制振装置を導入したことだ。岡山―出雲市間はカーブが多いため、従来の「381系」はカーブ区間に来たら自然に車体が傾くことで速度向上を可能とする「自然振り子式」が採用されていた。しかし、この方式は、カーブに差し掛かり遠心力が働き始めたタイミングで車体を傾斜させるため、乗り物酔いしやすいとされる。
そこで、JR西日本は「制御付き自然振り子方式」を開発して273系に搭載した。走行データとマップデータを照合し、正確な現在位置情報をもとに、カーブに差し掛かる前から新型装置が作動し車体を傾斜させることで、より自然な乗り心地を目指した。「乗り物酔いしにくい車両になっている」と、JR西日本の担当者が胸を張る。
トピックボードAD
有料会員限定記事
鉄道最前線の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら