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政府と日銀は「インフレ率」目標を見直すべきだ 現在の日銀目標は過大、政府目標は緩すぎる

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植田和男日本銀行総裁の前を通り過ぎる岸田文雄首相
(写真:Kiyoshi Ota/Bloomberg)

春闘の賃上げ率が高めのものになりそうである。近い将来、日本銀行はマイナス金利を解除することになるだろうし、政府は「デフレ脱却宣言」を発することができそうだ。

しかし私にはしっくりしない点がある。それは、目指している物価の姿が政府と日銀とで異なっているように見えることだ。

日銀の目標は、言うまでもなく消費者物価の上昇率2%である。政府の目標は、デフレ脱却とは「物価が持続的に下落する状況を脱し、再びそうした状況に戻る見込みがないこと」という定義が2006年に示されている。つまり0%以上を目指していることになる。

では、実際の物価はどう推移し、どう展望されているのか。

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