全野党支持率が自民支持率を12ポイントも上回る異常事態。岸田首相は事実上再選断念のシナリオも。
現在の岸田文雄首相の心境は、「人生山あり谷あり」なのか、それとも「一難去ってまた一難」なのか──。
岸田氏は、現職首相として初めて衆議院政治倫理審査会に出席し答弁する羽目となった。政倫審は原則非公開である。しかし、今回は首相側の申し出によって国会議員、報道関係者の傍聴を認める全面公開となった。
自民党が直面する事態はそれほどまでに深刻なのだ。安倍派(清和政策研究会)や二階派(志帥会)の政治資金パーティー券収入の裏金化事件についての当該政治家の弁明や説明を聞いて納得する有権者はほとんどいない。それどころか、国民不信が強まる一方だ。
それは報道各社の世論調査に如実に表れている。岸田氏が3月8日の参院予算委員会に出席した直後の共同通信調査だが、見落としてはならない数値がある。政党支持率だ。自民党前回比7ポイント減の24.5%、公明党0.5ポイント増の4.1%、立憲民主党1.1ポイント増の10.1%、日本維新の会0.5ポイント減の8.9%、共産党1.1ポイント増の4.7%、国民民主党0.6ポイント増の3.1%、教育無償化を実現する会0.1ポイント増の1.5%、れいわ新選組0.8ポイント増の4.3%、社民党0.3ポイント減の0.4%、参政党0.1ポイント増の0.9%、その他0.4ポイント減の2.6%。
「自民24.5%vs.野党36.5%」で自民離れ鮮明
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