「たっぷり寝た日の朝に片づけ」で心が軽くなる訳 まずは「家の散らかり症状」を5段階でチェック

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また、そこまでメンタルは弱っていなくても、疲れて何もしたくないというのは、明らかに体か心が疲弊している証拠。残業続きで帰って寝るだけがやっとという人は、片づけるより眠りたいと思うのは当たり前のことです。

忙しい人、心が弱ってきていると感じる人は、休みの日は外出するよりもたっぷり寝て、起きたら片づけ、掃除をできる範囲でやってみましょう。
物が片づいて、汚れたところがキレイになっていくと、思考がスッキリします。

また、スマホやパソコン、テレビといった情報がどんどん入ってくるものを見続けると、頭の中が情報で埋もれてしまいます。情報で頭が疲労してしまうことにより、行動したくなくなるのです。

片づけると脳が疲れる理由

片づけというのは、短時間で「要」「不要」という判断を連続して行ないます。

日頃、片づけをしていない人は、慣れていないこととたくさんの物を見て情報が入るため、整理の判断をすることで疲弊することも多くあります。

片づけの依頼があったお宅に伺い、「要る」「要らない」の判断作業をしてもらうと、散らかりレベルが高い家の人ほど10〜15分で「疲れた」といいます。

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片づけがうまくいかない、続かないという人は、日頃し慣れないのに、いきなり押入れとか納戸など大量の物の整理を行なおうとするからです。

そして、途中で疲れてしまい、大量の物が広がり、前より散らかった状態を見て、片づけが嫌になるのです。

長年働いていなかった方が急にフルタイム+残業の状況になり、頭と体がついていかない状況と同じようなこと。あなた自身の能力とか得手不得手という問題ではなく、脳が慣れていないせいなのです。

少しずつ、継続して慣れていくことが、片づく近道です。

ふだん走っていない人がマラソンをいきなり走れるわけもなく、少しずつ距離を伸ばしていくように、片づけも小さな箇所から始めるとよいでしょう。

広沢 かつみ コレモッタ株式会社代表取締役、一般社団法人日本専門家検定協会代表理事

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ひろさわかつみ / Katsumi Hirosawa

リフォーム雑誌の編集長を経て2010年に独立。2000件以上の片づけ、収納相談を受けるほか、講演会やセミナーなどでも活躍。中国・台湾・香港にも受講者がいる。「これからをもっとたのしく」する整理収納テクニックを提案しており、わかりやすく実践しやすい片づけ法で人気を集める。著書に『玄関から始める片づいた暮らし』『服が片づくだけで暮らしは変わる』『ずっとキレイが続く7分の夜かたづけ』『「お金持ち」が知っているいつも片づく部屋づくり』(以上、青春出版社)など。ブログ「モノと心を片づける」https://ameblo.jp/koremotta/

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