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夫のきょうだいが敵に?相続で妻が迎えた結末 子のいない夫婦は遺言を残しておくべき理由

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  • 貞方 大輔 一般社団法人相続終活専門協会 代表理事
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下図のとおり、ご夫婦には子どもがいません。夫婦の両親は、すでに他界しています。夫には姉と弟、妻A子さんには兄と妹がおりご存命です。A子さんは夫に万が一のことがあった場合の相続のことが心配でしたが、結局夫婦で何も相談して決めることができないまま、夫は亡くなってしまいました。

遺言がない場合、「遺産分割協議」が必要に

さて、ここで3つ問題です。

問題①
夫が先に亡くなった場合の、法定相続人は誰でしょうか?

答えは、夫の法定相続人は、妻A子さん、夫の姉、夫の弟の3人です。

問題②
遺言がないとどうなるでしょうか?

相続が発生し、遺言がない場合は、遺産分割協議(相続人全員で、誰が・何を・どれだけ相続するのかを協議する家族会議)を行う必要があります。遺言を作らないまま夫の相続が発生したら、遺産分割協議に参加するのは、A子さん、夫の姉、夫の弟の3人です。この3人で、夫の財産を、法定相続分を基準としつつ、どのように相続するのかを話し合って決めなければならないのです。

もし、あなたがA子さんの立場だったとしたら、夫の姉や弟と、夫の財産をめぐって話し合いをしたいですか?また、あなたが夫の立場なら、自分が亡くなった後に、妻に自分の姉と弟とそんな話し合いをさせたいでしょうか?

夫の姉と弟が優しく、理解のある方で、かつ良好な関係であれば、スムーズかつ円満に決着するかもしれません。

姉と弟:「長年連れ添ってくれてありがとね。財産はA子さんがすべて受け取ってね。私たちは何もいらないから」

A子さん:「(内心ほっとして)ありがとうございます!」

こうなったとしても、A子さんとしては、やはり協議前はドキドキものですよね。はたしてこんなきょうだいがどれほどいるのか(悪い意味で)想像できませんが。

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