2024年に入って1カ月以上が経過した今も、世界経済の見通しは全体として楽観的な状態が続いており、中央銀行とアナリストの大部分はソフトランディング(軟着陸)を予測。そもそも「着陸」すらしないかもしれない、といった見方も浮上している。
金利の急激な上昇にもかかわらず世界経済が23年に景気後退に陥らなかったという事実によって、専門家の多くは24年の見通しに楽観的となった。
紅海で相次ぐフーシ派の商船攻撃に起因する国際貿易の混乱や、ウクライナとガザ地区で続く戦争でさえも、明るいムードに水を差すものとはなっていない。米国の株価は史上最高値の水準にあり、普段は保守的な国際通貨基金(IMF)も世界経済の成長率予想を上方修正。「世界経済成長に対するリスクはおおむね均衡がとれている」とした最新の世界経済見通し(WEO)の記述は、持続不能な放漫財政を戒めるため各国に向けてIMFが用いてきた慎重なトーンから大きく飛躍するものといえる。
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