アルゼンチンのカプト経済相は12日、通貨ペソの公式為替レートの54%切り下げを発表した。新レートは1ドル=800ペソとなる。深刻なインフレに見舞われる経済危機を乗り切るため、ミレイ新政権が導入する「ショック療法」の第1弾と位置付けられる。
カプト経済相は12日の国内市場終了後に放映されたテレビ演説で、アルゼンチンは財政赤字への「依存」を解消する必要があると述べ、「お金はもはやない」と訴えた。
対ドルの価値がほぼ半分に
通貨ペソは発表前の1ドル=366.5ペソから対ドルでの価値がほぼ半分になる。
省庁の数の半減や地方への移転削減、公共事業の停止など歳出をカットする一連の措置も同時に公表された。
カプト経済相によれば、アルゼンチン政府は運輸およびエネルギーセクターへの補助金を減らす一方、社会福祉プログラムを一部拡充する。
国際通貨基金(IMF)のジュリー・コザック報道官は「思い切った初期段階の行動」と称賛し、「一連の措置の断行は経済の安定に寄与し、より持続可能で民間セクター主導の成長の基礎になる」と歓迎した。
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原題:Argentina Devalues Peso by 54% in First Batch of Shock Plans (2)(抜粋)
--取材協力:Davison Santana、Patrick Gillespie.
(歳出削減措置やIMFの反応を追加して更新します)
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著者:Kevin Simauchi、Manuela Tobias、Ignacio Olivera Doll
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