暗号資産「ビットコイン」が一時4万4000ドル突破 6営業日で16%上昇、米金融政策の緩和見通しの影響か
暗号資産(仮想通貨)ビットコインは5月以来最長の続伸を記録し、一時は4万4000ドルを突破した。市場では相場急伸について、米金融政策の緩和見通しの影響力が増しているのではないかとの見方が生じている。
ビットコインは5日までに6営業日続伸し、同期間の上昇率は約16%となった。昨年の大幅安から持ち直し、年初来の上昇率は165%程度に達した。6日のアジア時間では上昇が一服している。
米金融当局が来年利下げに踏み切るとの観測
上昇の大部分は、ビットコイン現物投資型の上場投資信託(ETF)承認を見越した需要拡大期待が寄与している。ただ、ブラックロックなどの資産運用会社がETFの承認申請を始めた6月以降、ETFを巡る過熱感がビットコインに影を落としてきた面もある。このため、足元の急上昇は、米金融当局が来年利下げに踏み切るとの観測がより大きな要因になっているとの見方が一部で生じている。
IGオーストラリアの市場アナリスト、トニー・シカモア氏は「ETFのストーリーは、もう完全に織り込み済みなのではないか」と指摘。ビットコインの高いボラティリティと「ジェット噴射」のような上昇は、「他の資産クラスよりも米金融政策の転換や動向に反応しやすい」ことを想起させると付け加えた。
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原題:Bitcoin’s ‘Jet-Fueled’ 16% Six-Day Jump Takes Token Past $44,000(抜粋)
--取材協力:Shinhye Kang.
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著者:Sunil Jagtiani
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