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恒大集団「異次元の危機」に見る中国経済の限界 社会主義と資本主義の「悪いところ取り」!?

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恒大集団のイメージイラスト
(イラスト:北沢夕芸)
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負債総額48兆円、債務超過13兆円──。

中国の不動産大手、恒大集団のニュースには、天文学的な数字が並ぶ。

映像もエグい。中国各都市の巨大プロジェクトがストップし、廃墟のような様子が流れてくる。

これが、どのような近未来を予言しているのか。

まず、この事態は「アクシデント」と呼べるような偶発事故ではないということだ。

もちろん、恒大集団の経営判断ミスはあった。

だが、不動産最大手の碧桂園まで、半期で1兆円もの最終赤字を出している。つまり、中国の複数の不動産大手が、経営悪化に喘(あえ)いでいる。

おそらく中国は、バブル経済の崩壊過程にある。経済全体を歪めるほどの不動産価格の上昇があり、その修正として価格が急落している。その引き潮にのまれるように、巨大な経営体が崩れ去ろうとしている。

かなり深刻である。

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