ジム通い挫折した医師考案「30秒スクワット」 1カ月でお腹周りが2.7センチ減った男性も…

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運動不足だとわかっていながら、そのまま放置しがちなのは、実感として運動不足の害を感じにくいからかもしれません。

しかし運動不足がもたらす害は、肥満や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の発症や、脳卒中や心筋梗塞などの命に関わる疾患にかかるリスクの増大など。実は、運動不足を笑って済ませるのは危険なのです。

しかも気づいたときには深刻な事態になっていることが多いというのも、運動不足の非常に厄介な点です。

ですが知っておいていただきたいのは、これらは、運動をするだけでもみるみる数値がよくなる場合が多いことです。もちろん薬でも数値はよくなりますが、服薬はあくまでも重症な人、身体的な原因で運動ができない人や、運動でよくならない人に限るのが理想と考えています。

血糖値が高いからこの薬を、今度はコレステロールや中性脂肪値が高いからこの薬を、今度は血圧が高いからこの薬を……。これを続けていたら、何種類もの薬を服用することになってしまいます。薬代もかさみますし、その都度医療機関を受診する手間や医療費も馬鹿になりません。

数値をよくできるのは運動、病気の根を断ち切ることができるのも運動なのです。

スポーツジムは挫折する理由だらけ

かく言う私も、実は長らく運動不足でした。学生時代は筋トレをしていたのですが、医師になってからは忙しさにかまけて運動はゼロ。

その結果、50歳になったころにはお腹がポッコリ出た、いわゆる「メタボ体形」になってしまったのです。当然、健康診断の数値は悪くなり、中性脂肪値は正常値の2〜3倍ありました……。

ある日、鏡に映る自分を見て、これはまずい! そう思い、スポーツクラブに入り、筋トレを再開することにしたのです。

ところが、です。一念発起はしたものの、「今日は仕事が多くて帰りが遅くなったから、スポーツクラブには行けない」などと言い訳をして、足が遠のきがちに。

もう少しなんとかならないか……。言い訳の原因がどこにあるのか考えたところ、私が毎日運動できないのは「運動のハードルが高い」ということでした。

それまでは、スポーツクラブに行かないと運動をした日としてカウントしていませんでした。でも、仕事の合間を縫って、スポーツクラブに行って、着替えて、トレーニングをして、また着替えて、帰宅して……。どうしても、おっくうに感じてしまいます。

実は、スポーツジムには挫折の原因になる理由がたくさんあるのです。そこでやってみたのは「運動をした日」の基準を低くすること。

「短時間でもOK、1日1回でも体を動かせば、その日は運動をした」とし、スポーツクラブに行けない日は自宅でスクワットを行い、毎日続けることを目標にしました。

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