アイヒマン「処刑」をめぐる衝撃の舞台裏に迫る 火葬を遂行したイスラエルの極秘プロジェクト

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映画『6月0日 アイヒマンが処刑された日』のワンシーン
映画『6月0日 アイヒマンが処刑された日』/監督:ジェイク・パルトロー/脚本:トム・ショヴァル、ジェイク・パルトロー/出演:ツァヒ・グラッド、ヨアブ・レビ、トム・ハジ、アミ・スモラチク、ジョイ・リーガー、ノアム・オヴァディア/配給:東京テアトル/105分/9月8日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開(© THE OVEN FILM PRODUCTION LIMITED PARTERNSHIP)

第2次世界大戦時、およそ600万人のユダヤ人がナチス・ドイツによって虐殺された。人類史上でも類を見ない戦争犯罪・ホロコースト。その中心人物としてホロコーストに関わったアドルフ・アイヒマンは戦後、逃亡先のアルゼンチンで捕まり、極秘に連行されたイスラエルで裁判にかけられ、死刑を宣告される。その遺体は火葬され、遺灰はイスラエルの海域外にまかれることとなった。

だが文化的・宗教的に死刑や火葬が行われないはずのイスラエルにおいて、なぜアイヒマンが火葬されることになったのか。ジェイク・パルトロー監督が、アイヒマン処刑をめぐる衝撃の舞台裏を、史実と架空のドラマを巧妙に織り交ぜながら、スリリングに、テンポよく描き出している。

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