コロナ禍前、留学の機運は高まりつつあった。独立行政法人日本学生支援機構が実施している「日本人学生留学状況調査」によると、2009年には3.6万人だった日本人の留学者数(正確には、大学などが把握する大学間交流協定に基づく留学などによる日本人の留学者数)は17年に10万人の大台に乗り、19年には10.7万人まで増加した。
「国際」を冠した学部学科の設立も相次ぎ、千葉大学は20年度以降に入学するすべての学部生・大学院生は原則として在学中に海外に留学することとした。20年度はコロナ禍のため留学者数が約0.1万人にまで激減したが、出入国制限の緩和が進んだ21年度には約1.1万人に回復し、今後はコロナ前の水準に戻っていくのではないかと期待される。
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