夏休み明け「クラスの荒れ」を防ぐ語りのヒント、事例で学級経営の基本を学ぶ 竹岡正和氏、語りで子どもを動かす学級経営
語りのステップは、1. 「現状把握」:移動教室の時に心配なことを聞く、2. 「心に響く語り」:なぜおしゃべりが迷惑になるか考えてもらう、3. 「未来を選択させる」:教室から一歩出たらサイレントコースであることを伝える、です。
夏休み明けは、ちょっとしたいざこざも増えるかもしれません。次は「小さなもめごとを短時間で解決する語り」です。語りのステップは、1. 「現状把握」:子どもの訴えを公平に聞く、2. 「心に響く語り」:どうすればよかったか子どもに語ってもらう、3. 「未来を選択させる」:お互いに悪かったことを謝ってもらう、です。
必ず両方の子どもを呼んで聞き取りをします。小さなもめごとであれば、1年間も続けたいとは思いません。まずはここを確認します。「2人ともなんとか解決する方向にしたいということは同じ意見だよね」と前提を作ります。「先生はどちらが悪いか決めるために話を聞くのではない。どうしたらこのようなことにならなかったか一緒に考えたい」と伝えることで双方に安心してもらいます。
最後に順番に「されて嫌だったこと」、そして「してしまったこと」を話してもらい、お互いに悪かったところだけ謝ります。下記も参考にしてみてください。
終わりに「クラスの雰囲気をよくする 秘密の恩送りゲーム!」を紹介します。誰かがこっそりと自分によいことをしてくれるゲームで、子どもが朝からワクワクするようになります。準備も楽です。
やり方は、名刺程の大きさのカード(厚紙)を渡して名前ペンで自分の名前を書いてもらいます。集めたカードを袋などに入れて、朝の会でクジを引きます。クジは、他の子に見せません。帰りの会までに引いたカードの人に、こっそりとよいことをしてあげることを伝えます。「机上の教科書などをまっすぐにしてあげる」「当番の仕事を手伝う」「褒め言葉を伝える」など簡単なことでよいと伝えます。
帰りの会で答え合わせをします。よいことをした人の所へ行き「◯◯をしました」と伝えてもらいます。その時に、してもらった子に「ありがとう」とお礼を伝えるようにします。
秘密の恩送りゲームを始める語りのステップは、1. 「現状把握」:世界中の人を幸せにする方法を考える、2. 「心に響く語り」:恩送りの語りをする、3. 「未来を選択させる」:幸せになるゲームを提案する、です。下記を参考に幸せになるゲームとして、秘密の恩送りゲームを子どもたちに提案してみてください。
(漫画:学事出版提供)
東洋経済education × ICT編集部
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