6月8日に米連邦大陪審が、機密文書の扱いをめぐり、共和党のトランプ前大統領を起訴した。トランプ氏は捜査を主導した司法省やFBI(米連邦捜査局)を強く批判している。批判は官僚機構全体にも向けられており、同氏が出馬を表明している2024年の大統領選挙で重要な論点になりそうだ。
官僚批判の根深さと広がり
連邦大陪審の起訴を受けてトランプ氏は、「司法省は兵器化されている。FBIも兵器化されている。このままだと米国は粉々になってしまう」と述べた。民主党のバイデン政権の下で、司法省やFBIが同氏を攻撃する「兵器」になっている、という糾弾だ。
見逃せないのは、トランプ氏の批判の根深さとその広がりだ。
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