「毎日定時に帰る」さる先生と、残業当たり前の先生の働き方に見る決定的な差 仕事の生産性向上するにはICTの活用が不可欠

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今、坂本氏が最も注目しているのが生成AIの活用だ。子どもたちの学びに変革をもたらすといわれる生成AIは、働き方改革にも及ぶと予想する。

「『Microsoft 365 Copilot』のような対話型AIを組み込んだサービスが一般化すれば、校務の生産性が劇的に上がると思います。例えばExcelで表を作り、1年生、2年生と入力すると自然に3、4、5、6年生まで入力され、さらに子どもの氏名を入力したら人数をカウントする関数が自動で入るとか。あるいは、これまで苦労していた大規模校の時間割が瞬時に組めるようになる。そんな世界が間もなくやってきます」

授業も同様で、子どもたちがAIを活用するようになれば、今ある学び方も確実に変わっていくに違いない。その先にある教師の働き方は、どうなっているのか。坂本氏は続ける。

「ICTを活用した働き方のスキルがAIによってコモディティー化するのであれば、教師に求められるのはAIを活用して学校教育がどのような価値を生み出せるかをデザインすることではないでしょうか。AIに軸足を置きこれからも働き方、学び方を変えていきたいですね」

教育の生産性向上に向けた坂本氏の次のチャレンジはもう始まっている。

(文:長尾康子、注記のない写真:sasaki106 / PIXTA)

東洋経済education × ICT編集部

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小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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