昨年末、米グーグルのサンダー・ピチャイCEO(最高経営責任者)が生成AI(人工知能)「ChatGPT」の脅威を受けて社内に非常事態宣言を出した。
グーグルの非常事態宣言では、2000年代初頭のITバブル崩壊後に創業者らが出したものが業界内では有名だ。それ以前のグーグルは検索の技術力では1番でもビジネスは下手というのが定評だった。創業者が広告ビジネスを見下していたため、米ヤフーなどに検索エンジンをライセンスする程度の収益力しかなかった。
そこを襲ったのがITバブル崩壊だ。ベンチャーキャピタルは急速に資金を引き揚げ、IT業界は信用収縮に見舞われる。恐怖におびえたグーグル創業者は、毛嫌いしていた広告ビジネスへ舵を切ることを決断する。
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