経済、軍事の両面で中国は強くなっているという現実を直視せざるをえない。
中仏の友情に万歳。訪中していたフランスのマクロン大統領は4月8日にそうツイートして広州を去った。同じころ筆者は黄砂と柳絮(りゅうじょ)でにわかに大気汚染が進んだ北京を久々に訪れた。
新鮮な驚きがいくつかあった。まず中国人との会話の中に日本の「に」の字も、白紙革命(ゼロコロナ政策への抗議運動)の「は」の字も皆無だったこと。日本人が何かと「中国が」と躍起になるのとは正反対だ。白紙革命についても、北京でデモがあったのは金持ちと外国人しか歩いていない亮馬河エリアだったと聞けば、国内での関心が広がらないことに納得がいく。
「争いより発展」の考え
景気のよさも体感できた。昨年秋の段階ではゼロコロナと習近平政権を罵倒していた企業経営者たちが、今や上海市のトップとしてロックダウンの指揮を執った李強首相の対応を褒め始める始末だ。
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