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植田日銀はフォワードガイダンスを重視する 黒田前総裁とは政策スタンスがこれだけ異なる

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日銀の黒田前総裁の後継、植田氏
日本銀行新総裁の植田和男氏(写真:Kim Kyung-Hoon/Bloomberg)

4月8日、日本銀行の黒田東彦前総裁が10年の任期を終え、その後任に経済学者で元日銀審議委員の植田和男氏が就いた。市場の関心は植田新総裁による政策の行方に集中している。それを考える際、フォワードガイダンス(FG)の発案者が植田氏だという事実が最大のヒントになる。

FG重視の金融政策

1999年2月に日銀が世界で初めてゼロ金利政策を導入した際、「デフレ懸念が払拭されるまで」ゼロ金利を続けると約束した。このように将来の政策について約束をすることは当時、「時間軸政策」と呼ばれたが、これを主導したのが審議委員時代の植田氏だった。この手法は現在、FGとして世界の標準的な金融政策になっている。

翌年8月のゼロ金利解除の提案に植田氏は反対したため、「ハト派」だとみる向きもある。だが、その真相は植田氏がFGに忠実だったからと解釈すべきだ。

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