コロナ感染推移の予測を「ゲーム理論」で考える 人々の「自主隔離行動」を組み込んだモデルで分析

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渋谷センター街から渋谷スクランブル交差点を行き交う人々
(写真:Ryuji/PIXTA)

コロナ禍で、「隔離」という言葉が日常的に用いられるようになった。「隔離」は人類の感染症との闘いと切っても切れない関係にある。

例えば、英語の「隔離」に当たる「quarantine」という言葉はイタリア語の40、「quaranta」に由来するが、これは中世のペスト流行時、伊ベネチアに来航する船を上陸前に40日間待機させていたことによる。ベローナを舞台とするシェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』で、ジュリエットの手紙がロミオに届かなかったのも、実は手紙を届けに出た使者が道中でペスト予防のため隔離されたことによる。

本稿では、人類と感染症との関係をミクロ経済学の視点、すなわち人々の行動の観点から考えてみよう。私たちが外食や旅行など人との接触機会をどの程度減らすか、つまり、どの程度自主隔離(ソーシャルディスタンシング)を行うかを判断する際には、そのコストとベネフィットをてんびんにかけていると考えることができる。極端な例だが、自主隔離のため社会から断絶したホテル生活を送れば、感染の可能性はほぼなくなるかもしれない一方、コストは高い。

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