工事は2月13日早朝まで続き、「予定通りに」(関係者)進捗。同日の朝5時13分には「線路閉鎖」が終了し、列車の走行が可能な状態になった。
初めて地下線を走る「確認列車」の1本目は、西九条を5時22分に発車。最初の列車は時速25kmでゆっくりと線路を踏みしめるように走り、5時28分ごろ「うめきた」新ホームを通過。上り・下り計4本の確認列車が走り線路の安全を確認すると、6時16分ごろ、初の営業列車となる特急「くろしお2号」が通過し、地下線経由での運転が始まった。
将来はなにわ筋線も
線路の切り替えにより、大阪駅地下ホームの開業に向けた準備は整った。3月18日の開業後、新ホームには特急「はるか」や「くろしお」が停車するほか、現在は新大阪止まりとなっているおおさか東線の列車も発着する。
また、2031年春の開業を目指して整備が進むなにわ筋線も同ホームに乗り入れる予定で、地下にはすでに同線の接続に向けたスペースも確保されている。今後、「うめきた」新ホームは関西の鉄道ネットワークに変化をもたらす軸となりそうだ。
大阪駅「うめきた」新ホーム線路切り替え工事
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線路切り替え工事開始前に集合した関係者ら
(記者撮影)
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全員で時計の時刻を合わせる
(記者撮影)
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福島駅付近の線路切り換え工事は
踏切を通行止めにして行った(記者撮影)
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大阪環状線福島駅の横で進む線路切り替え工事
(記者撮影)
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大阪環状線福島駅の横で進む線路切り替え工事
(記者撮影)
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踏切付近は地下線へつながる勾配のために
最大で70cm掘り下げた(記者撮影)
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工事中の線路
(記者撮影)
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福島側の地下トンネル出口
(記者撮影)
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すぐ先を東海道本線の高架が通っている
(記者撮影)
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架線なども準備されたトンネル内
(記者撮影)
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緑色の桁は、線路を載せていた「工事桁」を支える
「かんざし桁」と呼ばれる部材だ(記者撮影)
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上空に障害物がある部分の工事桁は撤去の後、
クレーンで搬出可能な場所に台車で運ぶ(記者撮影)
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撤去した桁はクレーンで地上に吊り上げる
(記者撮影)
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クレーンで吊り上げられた工事桁
(記者撮影)
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クレーンで吊り上げられた工事桁
(記者撮影)
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吊り上げた桁は右側に運んでトレーラーで搬出する
(記者撮影)
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前日までは工事桁の上を列車が走っていた。
桁の上にレールがあるのがわかる(記者撮影)
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撤去された桁
(記者撮影)
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東海道本線(左)と大阪環状線に挟まれた場所で
工事は進む(記者撮影)
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大阪環状線の電車と工事用の大型クレーン
(記者撮影)
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クレーンで吊り上げられた鋼材
(記者撮影)
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クレーンで吊り上げられた工事桁
(記者撮影)
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地上に降ろされた工事桁。レールが載っているのがわかる
(記者撮影)
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桁はトレーラーに載せて搬出する
(記者撮影)
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線路の切り替え工事は新大阪側でも行われた
(記者撮影)
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線路の切り替え工事は新大阪側でも行われた
(記者撮影)
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今回の地下線切り替えでは踏切1カ所が解消された。
列車の通らなくなった西梅田一番踏切(記者撮影)
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踏切だった場所を通る人々
(記者撮影)
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ふさがれた線路
(記者撮影)
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福島側から大阪駅方面を見る。この区間の
最急勾配は22.6‰だ(記者撮影)
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勾配が急なため貨物列車は後押しの機関車を
連結するという(記者撮影)
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2月13日5時28分ごろ、新ホームを通過する
最初の「確認列車」(記者撮影)
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「確認列車」は営業列車の前に上り・下り計4本走行した
(記者撮影)
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新ホームを通過する初の営業列車「くろしお2号」
(記者撮影)
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ホームドアのある21番線を通過する
特急「はるか」(記者撮影)
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今回の工事は予定通り完了したが、JR西日本では1月下旬に琵琶湖線・京都線(東海道本線)で雪のために複数の列車が立ち往生し、乗客が長時間閉じ込められるトラブルがあった。大阪駅の地下新ホームが開業すれば、列車の運転体系もこれまでと変わる。新ホームの役割を十分に発揮するためには、これまで以上にトラブルのない安定した列車運行が重要となってくるだろう。
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おさの かげとし / Kagetoshi Osano
1978年生まれ。地方紙記者を経て2013年に独立。「小佐野カゲトシ」のペンネームで国内の鉄道計画や海外の鉄道事情をテーマに取材・執筆。2015年11月から東洋経済新報社記者。
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