今回の工事で「最大の難所」という福島駅付近は、今回地下化した東海道支線の線路が大阪環状線の高架沿いから東海道本線の高架橋下を抜けて大阪駅方面へと向かう区間だ。
地下化などで新しく線路を造る場合は、既存の線路の横に「仮線」を設けて一旦列車の運行を移し、空いた位置に新たな線路を建設するのが一般的だ。「スペースがあれば、新しく造る線路と営業中の線路は平面的にずらすのがセオリー」と工事担当者は話す。今回の線路切り替えでも、新大阪側はその方法を採った。
だが、福島駅付近は東海道本線の下を通るなどスペースが狭く、横に仮線を造ることができない。そこで、この区間は営業中の線路を仮設の「工事桁」で支え、その下を掘削してトンネルを建設するという工法を採用した。
「新しく造る線路の真上に仮線を通すというのが珍しく、難しいポイント」と担当者。工事桁に載った線路の上を列車が走るため、地下の工事ができる時間は列車の通らない夜間に限られたという。
この記事は有料会員限定です
残り 1395文字
