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7期ぶり黒字化濃厚の三陽商会が脱した「悪循環」 大江社長「コロナの劇薬効果で構造改革が加速」

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三陽商会の大江社長
「ずっと続いていた悪循環を是正し、好循環への転換ができている」と話す大江社長(撮影:今井康一)
「ポール・スチュアート」などを展開するアパレル大手の三陽商会は、2023年2月期に2015年12月期以来、7期ぶりの営業黒字化を達成する見込みだ(2020年2月期から決算期変更)。
稼ぎ頭だった英国ブランド「バーバリー」の販売ライセンスが2015年に終了して以降、長期の低迷期に突入。コロナ禍によるアパレル需要の減少も追い打ちをかけ、2021年2月期には89億円もの営業赤字を計上した。
仕入れ量の削減や値引き販売の抑制などの改革はようやく軌道に乗ってきた。その経緯と今後の戦略について、同社の大江伸治社長に聞いた。

 

――昨年末、2023年2月期の通期業績予想を売上高、各利益とも上方修正しました(売上高575億円、営業利益19億円、経常利益20億円、最終利益15.5億円)。これで7期ぶりの黒字化のメドがたったと言えますか。

前2022年2月期は終盤にコロナ感染者数が拡大した影響で営業黒字化に至らなかったが、今期はもう崩れることはないと思う。今回の年末年始商戦では、久々に行動制限がなかったこともあり、消費者の購買意欲が高まった。気温の低さも後押ししてコートなど防寒衣料が好調で、予算を上回って推移している。

2020年にスタートした再生プランの最初の2年間は赤字だったので、社員に不安もあっただろう。2022年2月期決算では、赤字は10億円まで縮小した。それまで何十億円もの赤字を垂れ流していたが、成果は出ていた。やっていることが決して間違っていないという意識が社内でも徐々に芽生えてきていた。

定価販売比率が大幅に改善

――とくに値引きを抑制し、販売額に占めるプロパー(定価)販売の比率を上げていく施策が功を奏しています。

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