かつて屋台骨を支えた社名の「Goldwin」ブランド。その立て直しによって、ノース一本足打法からの脱却を目指す。
「Goldwinは会社の名前を背負ったブランド。それに恥じない商品を作り、このブランドを世界に発信していくのが自分のミッション」。そう話すのは、スポーツ・アウトドア衣料メーカー、ゴールドウインでGoldwinブランドの事業責任者を務める木南拓也氏だ。
Goldwinはスキーウェアで50年以上の歴史を持ち、かつては会社の屋台骨を支えたブランドである。しかし、国内のスキー人口は1990年代前半をピークとしてその後、全盛期の2割以下にまで激減し、市場の縮小とともにブランドも衰退した。
ゴールドウインが今、経営の優先課題として取り組むのが、そのGoldwin事業の立て直しだ。ブランドの着用シーンを広げようと、アウトドアやアスレチック、ライフスタイル(カジュアル)用の衣料も新たに展開。2018年に初の直営旗艦店を東京・丸の内に出し、2020年には原宿にも直営店をオープンさせた。
同社の渡辺貴生社長はこう意気込む。「Goldwinのリブランディングを成功させることは重要な経営課題。最新のアイデアや技術、社外とのネットワークを優先的に使わせ、資金的な部分も含めて、会社としてGoldwin事業の成長を全面的にサポートしていく」。
「グローバル戦略の1丁目1番地」
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