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派閥政治にしがみつく岸田首相にイエローカード 菅前首相が投じた「派閥政治批判」の波紋

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就任後も岸田派(宏池会)会長の座にあり続ける岸田文雄首相に、派閥政治批判が向けられている。

岸田派のパーティーで拳を突き上げる岸田文雄首相たち
岸田派のパーティーで拳を突き上げる岸田文雄首相(右から4人目)ら(写真:毎日新聞社/アフロ)

岸田文雄首相は現在、国会議員43人を抱える自民党内5位の派閥・岸田派(宏池会)の現職会長である。2012年に古賀誠元幹事長から譲り受けて以来、その座にある。21年10月の政権獲得では派閥会長の地位が有力な武器となった。首相就任後も「宏池会政治」へのこだわりが強い。

その点を問題にして、菅義偉前首相が今年1月10日発売の『文藝春秋』2月号に寄せた「派閥政治と決別せよ」(特集「目覚めよ! 日本101の提言」)と題する発言収録記事が、現首相の姿勢に対する公然の疑義、苦言、批判として注目を集めている。

菅氏は記事で「国民の声が政治に届きにくいと感じている方も多いと思います。私はその一つの要因に、派閥の存在があると考えます」「岸田総理が派閥に居続けることが、国民にどう見えるかを意識する必要があります。派閥政治を引きずっているというメッセージになって、国民の見る目は厳しくなると思います」と述べる。

菅氏に首相辞任後、インタビューで「前総裁として自民党の現状をどう見ていますか」と質問したとき、真っ先に「派閥にこだわるより、国民の思いをしっかりと受け止めて政策を進めていくことが大事だと思う」と答えた。その考え方は変わっていなかった。

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