企業が古くから対処を迫られてきたものに「キーパーソン」のリスクがある。経営トップを死や病気などで失う可能性に備えて保険に加入する企業さえあるほどだ。だが暗号資産交換業FTXの破綻、急落するメタの株価、イーロン・マスク氏が買収したツイッターの混乱が示しているように「キーパーソン」はまったく別の危険をもたらす場合がある。これを「ナポレオン型創業者のリスク」と名付けよう。
投資家や資金の出し手は、スター経営者がエゴ丸出しの独裁者に変貌して会社の資金を焼き尽くす危険も頭に入れておかねばならない。
こうしたリスクはもちろん、新しいものではない。それでも古い教訓は、好況と不況のサイクルが繰り返されるたびに学び直されなくてはならないようだ。
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