企業が古くから対処を迫られてきたものに「キーパーソン」のリスクがある。経営トップを死や病気などで失う可能性に備えて保険に加入する企業さえあるほどだ。だが暗号資産交換業FTXの破綻、急落するメタの株価、イーロン・マスク氏が買収したツイッターの混乱が示しているように「キーパーソン」はまったく別の危険をもたらす場合がある。これを「ナポレオン型創業者のリスク」と名付けよう。
投資家や資金の出し手は、スター経営者がエゴ丸出しの独裁者に変貌して会社の資金を焼き尽くす危険も頭に入れておかねばならない。
こうしたリスクはもちろん、新しいものではない。それでも古い教訓は、好況と不況のサイクルが繰り返されるたびに学び直されなくてはならないようだ。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら