北陸新幹線、その実力と残された課題とは? 開業初日に取材をしてわかったこと
2015年3月14日土曜日のJRダイヤ改正とともに、北陸新幹線長野~金沢間が開業した。新幹線の開業は2011年3月12日の九州新幹線博多~新八代間以来、4年ぶり。東京からの直通列車が走る路線としては、2010年12月4日の、東北新幹線八戸~新青森間以来だ。そこで、14日の金沢駅を中心に様子を観察し、その行く末を占ってみようと、北陸へ出向いた。
「別格」だった金沢駅の賑わい
北陸新幹線の終点となった金沢駅の構造は、オーソドックスなもの。在来線(1~7番線)と新幹線(11~14番線)の高架が平行に並んでおり、ホームはどちらも2階にあたる。両者は中2階の乗り換え改札や、改札外のコンコース(自由通路)で結ばれている。改札口やみどりの窓口、ショッピングゾーンなどは高架下の1階にある。
在来線と新幹線の乗り換えには、いったん中2階に降りて乗り換え改札を通り、再びホームへ上がる必要がある。
接続駅としては、特別珍しい構造ではないが、九州新幹線新八代~鹿児島中央間の部分開業時に新八代で行われた、ホーム対面での新幹線と在来線特急の乗り換えのような便は、特に図られていない。
新幹線ホームへの改札口が開かれるのが4時50分と聞いたので、5時30分すぎに金沢駅へ行った。金沢発の一番列車は6時ちょうどの東京行き「かがやき500号」。これを見送ろうという狙いだった。
新幹線や、在来線でも新路線の開業時はいつも大賑わいになるのが常。それだけ関心を持たれているということであるが、金沢駅の賑わいは、九州新幹線博多~新八代間開業日は東日本大震災の翌日だったから別として、東北新幹線の延伸開業時などのそれを大きく上回るように感じた。
私が金沢駅に着いた時点で、入場券を求め行列は駅の外まで延びていた。あわてて「最後尾」の札を掲げた警備員のところまで戻って並んだが、あとからあとから人はやってきて、私の後ろの列はどんどん延びる。
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