『週刊東洋経済』2006年8月26日号の「トップの履歴書」に掲載した、ライフコーポレーション・岩崎高治社長の記事を再録します。
語られる言葉に芯が通っている——そんな印象を受けた。若さに任せて安易に夢や理想を語ろうとはしない現実主義者の姿がそこにはあった。同年代のベンチャー経営者とは一線を画す。これまでの鍛えられ方が違うのか。
「何となく面白そうかな」との理由で大学卒業後、三菱商事に入った。希望がかない、配属されたのは食料部門。ブラジルからオレンジ果汁を輸入する仕事などに携わった。入社から5年後、英国の食品メーカーに出向となる。
そのときの出会いが、人生を大きく変えた。現会長の清水信次が視察で英国を訪れた際、その案内役を任された。スーパー業界きっての名物経営者は、30そこそこの若者に一目でほれ込んだようだ。岩崎本人は知らなかったが、清水による2年がかりの引き抜き交渉が始まった。
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