【産業天気図・精密機器】事務機は堅調だがデジカメでは再編も

精密業界は時計、ミシンから事務機、デジタルカメラまで製品分野が多い。そのため特定分野への依存度が低く、業績悪化の“緩衝材”となる場合がある。デジカメの減速やデジタル家電調整の影響はあるが、2005年度も比較的堅調なセクターといえ、『晴れ時々曇り』の空模様が続こう。
 “緩衝材”の代表格が複写機やプリンタを始めとした事務機だ。事務機はカラー機が引き続き牽引役となっている。製品の価格競争は依然厳しいが、採算性の高い消耗品を押さえていることが強み。事務機を手掛けるキヤノン、リコー、富士ゼロックス(富士写真フイルム子会社)、コニカミノルタHDなどは堅調な業績が見込める。
 一方で、デジカメは伸び鈍化が明確に。カメラ映像機器工業会(CIPA)によると、今年の販売台数は前年比20%増の7220万台にとどまる見通し(前年伸び率は37.7%増)。価格競争も引き続き懸念材料だ。今後主戦場となる海外では、国内以上に低価格品が支持される傾向がある。各社とも前期中に在庫調整を終わらせ、05年度は収益改善を見込むが、今後企業間格差が拡大し、業界再編の気運が生まれる可能性もある。
【並木厚憲記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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