有料会員限定

株式市場の「ゴルディロックス期待」は早すぎる 家賃や賃金の上昇率はまだ高く引き締めは続く

✎ 1〜 ✎ 233 ✎ 234 ✎ 235 ✎ 最新
拡大
縮小
スーパーで買い物をする女性
米国では7月の消費者物価指数が前月から大きく鈍化した。(写真:Kostiantyn Postumitenko / PIXTA)

米国では、インフレの高進がようやくピークアウトする兆しが見えてきた。

今月上旬に発表された7月の消費者物価指数(CPI)は、市場が注目するコア指数(エネルギー・食品を除く)の前月比でプラス0.3%と6月の同プラス0.7%から大きく鈍化した。高率の伸びが3カ月間続いていたことからすると、トレンドが大きく変わったように見えるデータである。

FRBはインフレ警戒を維持

こういったデータが出てくることを示唆していたのが、「デリバリー指数」の動きで、6月ごろから急低下を見せ始めていた。デリバリー指数はISM指数など主要な製造業景況指数に含まれている指数で、製品の入荷の遅れを反映する。過去1年間ほどは供給制約の影響によってこれが大幅に上昇していた。

次ページインフレ警戒を緩められないもう1つの理由とは
関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内