中央銀行総裁は吊るし上げの標的になってしまったようだ。パウエル議長をはじめとする米連邦準備制度理事会(FRB)のメンバーはインフレの兆候を見落としたと非難されている。パウエル氏らは昨年の秋になるまで、物価上昇は「一過性」にすぎないと繰り返していたが、2桁のインフレが目前に迫った今となっては実にお粗末な判断だったと映る。今、FRBは自らの過ちを認め、インフレ鎮圧へ利上げを急いでいるものの、今度は急激な引き締めで不況を招き寄せているという批判を浴びる羽目となった。
欧州中央銀行(ECB)も、利上げを躊躇した優柔不断ぶりが攻撃の対象となっているほか、量的緩和の終了で新たな「ユーロ危機」の種をまいているとする二重の突き上げに遭っている。イングランド銀行(BOE)の罪状もFRBに近い。一方、日本銀行の立場はこれと異なり、急激な円安を放置しているとしてたたかれている。
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