JR東日本、2つの「裏方車両」開発に込めた戦略 旅客と同じ仕組みを事業用に導入し効率化狙う

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E493系とGV-E197系はどちらも新潟トランシスが2021年に製造した量産先行車。性能試験や技術的な検証は完了しており、今後は量産車を新造する。量産車の仕様については、「性能試験や技術検証の結果をフィードバックして若干の改良は行うが、大きく変わることはない」(菊地所長)。量産車は2023年度以降、完成したものから順次現場に投入され、老朽化した機関車を置き換えていく。

レール運搬用車両が先例に

これら2つの車両の導入に先立ち、レール運搬用の車両として日本車両製造が2017年に製作した事業用気動車「キヤE195系」が導入されている。これはJR東海が2008年に導入したレール運搬用車両をベースとして、JR東日本向けに耐寒耐雪対応などの改造を施したものだ。

レール運搬でも多くの場合、機関車とレール運搬用の貨車が用いられており、方向転換時には機関車を付け替える必要があった。しかしキヤE195系は編成の両端に気動車が配置されるため車両付け替えの必要がない。その意味ではGV-E197系はキヤE195系の事例に倣ったといえる。

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