「新車の納期」自動車各社が今、明言できない本音 広報の言葉に透けて見えるメーカーの混乱

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「生産状況の変化にともない、すでにご注文いただいておりますお客様におかれましては、車種によっては当初ご案内した納期に間に合わない場合がございます。また、今後ご注文いただくお客様におかれましても、現在ご案内している納期は現状の納期見通しであり、お届けまでに当初のご案内よりお時間がかかる可能性がございます」

ホンダも、トヨタと同様にホームページ上で納期目安を公開しており、自販連ランキングで第8位の「フリード」は約4カ月、12位の「フィット」が4カ月程度、16位の「ヴェゼル」はガソリン車が4カ月、ハイブリッド車の「e:HEV」が半年以上としたうえで、「PLaYグレードについては、部品供給の遅れにより、ご注文受付を一時停止しております」とアナウンスされている。

「ヴェゼル」のPLaYグレードは専用内装やパノラマルーフがつく最上級仕様(写真:本田技研工業)

なお、ホンダは全ラインナップの納期目安を公開しており、先のフリードのほか、「アコード」「シビック」も1カ月程度で納車できるという。「半年以上」となっているのは、ヴェゼルe:HEVと商用車の「N-VAN」の2車種のみで、供給状況は比較的安定しているといえるだろう。

車種ごとの納期を明示できない理由

前述した2社以外の国内メーカーについては、公式サイトでの納期目安の公開はしておらず、社会情勢による生産遅延のアナウンスのみだ。具体的な納期目安について各メーカー広報に問い合わせてみたところ、スズキ広報からは以下の回答をえることができた。

「グレードやボディーカラーにより納期が異なるため、どの車種においても納期は公表しておりません。半導体不足等の影響もあり生産が不透明な状態が続いておりますが、限られた部品で有効かつ効率よく1台でも多く生産し、お客様にできるだけご迷惑がかからないように努めております」

また、マツダ広報も次のように説明する。

「背景として、世界的な半導体供給不足に加え、東南アジアでの新型コロナウイルス感染症拡大の長期化にともなう半導体関連部品を含む部品の供給不足などにより、部品の入荷や物流に遅延等が発生しています。この影響により、一部のモデルに関して生産が遅れ、お客様へのお届けに時間を要しております」

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