新型コロナ禍を持ち出すまでもなく、インターネットは仕事や暮らしに欠かせない。だがコロナ禍で私たちは、オンラインでの経験を正しく方向づける必要性にも気づかされた。デジタル空間をどう管理するかは、私たちのあり方を大きく左右する問題だ。
では、デジタルの管理はどうあるべきか。それを考えるにはまず、私たちが望んでいることを具体的に明らかにすることが役に立つ。例えば、人々が手頃な価格でネットにアクセスでき、テクノロジーを使いこなすスキルを持てるようにしたい。どのデータをいつ誰と共有するかを選択でき、利用する端末や視聴する動画が二酸化炭素をどれだけ排出しているかをわかるようにしたい。オンラインでも、ネット空間の外(オフライン)と同様の保護が欲しいし、つながらない権利も確保されるべきだ──。
欧州、そして世界中の誰もが、こうした基本原則を頼りにできるようにしていかなくてはならない。デジタル空間にも人々の基本的な権利が存在し、これらの権利は守られるべきものであるということを周知しなくてはならない。
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