HOYA「21年以上在任」カリスマ退任後の大きな宿題 半導体向けの次は?技術部門のトップにバトン

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21年以上にわたりHOYAを率いた鈴木洋氏が3月にCEOを退任する。後任の池田氏に残された課題とは。

鈴木氏はCEOの在任期間中、半導体用マスクブランクスとHDD(ハードディスク)用ガラス基板に力を入れてきた。写真はイメージ。

精密機器メーカーのHOYAといえば、時価総額が5兆円を超える超優良企業だ。足元の業績も好調で、2021年3月期にはコロナ禍をものともせずに最高益を達成した。続く2022年3月期もその水準を超えることは確実になっている。

そのHOYAを21年以上にわたり率いた鈴木洋CEO(最高経営責任者)が2022年3月1日付で退任する。往生際よくとの思いがあったからか、退任前最後となる2月1日開催のHOYAの決算説明会に鈴木氏の姿はなかった。毎回、歯に衣着せぬ物言いで独自の市況分析を披露しており、鈴木氏の登場を期待した投資家やアナリストたちは肩すかしを食らった形だ。

退任発表も突然だった。2021年12月末、簡単なコメントとともに代表執行役交代のリリースを発表。CEO退任後も6月の株主総会まで取締役会議長を務めるが、その後は取締役も退任し、経営から完全に手を引く。後任のCEOには池田英一郎・現CTO(最高技術責任者)が就任する予定だ。

指名委員会委員長の浦野光人氏(社外取締役)によると、鈴木氏から退任の意向を打ち明けられたのは退任発表の1年ほど前。退任の理由は、そろそろ家族とゆっくりすごしたいというものだったという。60歳を超え、人生の節目を意識していたのだろう。以来、指名委が後継者選定を進めてきた。

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