黎明期からスマートロックをサブスク提供。オフィス向けは3700社が導入。
スマートフォンなどで扉の鍵を開閉するスマートロックを手がけるPhotosynth(フォトシンス)。20代半ばの若者たちが「キーレス社会」の実現を夢見て起業し、2021年11月に東証マザーズ上場を果たした。河瀬航大社長に話を聞いた。
──創業の経緯は。
14年の初め、友人と会食した際に「鍵をかばんから取り出すのが面倒」という話で盛り上がった。考えてみると、かばんの中からアナログな物はどんどん姿を消している。ノートとペンがiPadに、本はKindleになり、現金も使う機会が減った。この先、鍵もデジタルに置き換わると。そこで、自宅の鍵をスマホで開閉するためのプロダクトの開発を始めた。試作品の段階から「買いたい」という話が舞い込んだ。ニーズはあるとみて、量産に向け会社を立ち上げた。
基本構造は、ドアの室内側にある、鍵を開け閉めする(ツマミ式の)サムターン錠の上に、ハードウェアを強力な両面テープで固定するというものだ。登録したスマホをドアの外側に近づけると、室内側のサムターン錠が回転する。15年3月に世界初の後付け型スマートロック「Akerun(アケルン)」を発表した。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら